【コーヒー書評】コンビニコーヒーは、なぜ高級ホテルより美味しいのか 川島良彰 ポプラ社
こんにちは。
アヴァント コーヒー部、【広報】です。
アヴァントコーヒー部の活動 というよりももはや私の趣味になってきている
「コーヒーの本を読む」ことですが、コーヒーハンター、コーヒーのインディージョーンズこと川島さんの本第3弾です。
カッピングの本も読んでみたくなってますけれどもまあそれはさておいてですね、
こちらの本の書評を書こうかと。
コンビニコーヒーは、なぜ高級ホテルより美味しいのか 川島良彰 ポプラ社刊。
内容にはもちろん、生い立ちや経験のページがありますけれども、こちらの本のテーマはコンビニコーヒーがなぜ美味しいのか ではなくて、 なぜ 高級ホテルのコーヒーより美味しいのか ということです。
第2章の まずいコーヒーには理由がある が一番インパクト強いです。
ハンドドリップで美味しいコーヒーを毎日のように飲むようになってしまっている 私たちみたいな「コーヒー好き」にとっては当たり前のような話ではあるんですが、
たいして良く無い豆を
まったく品質管理にもこだわらずに、
まとめて挽いて
まとめて淹れて
あっためておいて出す。
おいしいわけがない。ということです。
高級ホテルのコーヒーは場所代なんかもあるし単純にはいかないまでも1000円くらいかかります。(お替りはできる場合が多いですが)でも、上記のような条件で淹れられたコーヒーは、おいしくないと思う。 と書いてあります。
なんか、妙に納得しました。そして、高級ホテルのコーヒーをDisる というよりは
コーヒーという食材に関する考え方を、ほんの少しでいいので、他の食材と同じようにに考えてほしい!
という切なる願いが表れているかな?と感じます。
でも、ホテルだって黙っていませんよね。
なので最近では、サイフォン式を復活させて1杯ずつ入れたり、アイスコーヒーに水出しを選んだり、美味しいコーヒーを出していこう という動きもあります。
一転してコンビニコーヒーはというと・・・
コーヒーをコンビニで提供することの意味が書かれているんですけれども、原価計算見たら、当たり前といえば、当たり前のことですよね。
だって、
コーヒー1杯の原価はおおむね15円以内。
コンビニの卸価格で缶コーヒーの原価がたとえば40円くらいだったとして、同じ100円で販売して利益はどうよ???という話です。
単純計算です。
でもって、缶コーヒーやチルドのコーヒーは、どうやったって「淹れたて」にはなりません。
コンビニでは、淹れたてどころか、挽きたてまで実現してます。
でもってあの消費量であれば豆を炒ってからの日数もそんなに経過していないかもしれません。であれば美味しい状態の豆を、挽きたて淹れたて、ワンコインで飲める。なんて幸せなことでしょうか。
そんな川島さんですけれども、単価ベースでコンビニコーヒーと同じくらいの、ペットボトルコーヒー、サントリーと共同開発してます!とにかく、美味しいコーヒーを届けることに熱心なのでしょうね。
で、私たちも注目していた「欠点豆」にも触れられています。
売ってる豆の「欠点豆」を除去していれるだけでも、結構味かわるよ!と。
やっぱりそうなのか!と信じられるほどの信頼感があります。
過去欠点豆記事
欠点豆だけで飲んでみたりもしたんだよなぁ。
過去のコンビニコーヒー関連記事はこちらです。
でもってこの書籍の紹介はこちらです。
コンビニコーヒーは、なぜ高級ホテルより美味いのか (ポプラ新書)
- 作者: 川島良彰
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2015/10/01
- メディア: 新書
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川島さんの本の紹介記事へのリンクは、こちらです。