【コーヒーの産地】コーヒーの「味」を語るときだいたい”産地”の話から入るよね
こんにちは。
アヴァント コーヒー部、【広報】です。
コーヒーの味の話をするとき、だいたい、「産地」の話から入るのが、不思議だなーとか思ったことありませんかね?
例えばリンゴの話をするときに、
青森
山形
とかの話も確かにあるけれども、
ふじ
つがる
とかリンゴの種類の話をすると思うんですよね。
コメの場合は、
魚沼産 コシヒカリ
とか、産地 + 品種 のような表現になりますけれども・・・
リンゴは果実、コメは種子。
コーヒー豆は種子なので、コメに近い感じになるのはわかります。
けれども、
コロンビア産 ブラジル産 エクアドル産
のエリアだとちょっと広すぎるんですよね。
これって、
日本産 米
と同じレベル感なんですわ。
でも、コーヒーって嗜好品なわけで・・・。
〇〇産 の産地は、 せめて日本の都道府県くらいには分けて考えられててもいいと思うんですよね。
その点、別に心酔しているわけではないけれどもコーヒーハンターの川島氏は、
〇〇農園
のレベルまで視察して、飲んで、だいたいこれくらいのレベルのコーヒーができるな というのもわかる と本人は書籍に書いてあるんですよね。
でもって、珈琲問屋さんの商品などにも、
〇〇農園 なんて商品もあります。
タイ のウサミ農園 とか、 ブラジルのセルタオ農園 とかそういう感じのですね。
この辺まで分類されていれば、まあなんとなくわかります。けれどもこうした農園でもいろいろな品種が作付けされています。
コーヒーノキは結構同じアラビカ種の間で交雑されてて品種が固まっていない「雑種の木」もたくさんあるようです。品種を固めたりするようになったのは、ごくごく最近(といっても数十年のレベルではあると思うものの)のことだと思います。
100年樹 みたいに木の話であっても、珈琲豆は「種」なので、自家受粉せずに受粉の過程で交雑していたら同じ木からとれても別の「種」なので、厳密にいえば味が変わるはず。
遺伝子レベルで味の話をすることはあまりないかもしれないコーヒーですけれども、これだけいろいろな亜種が存在する以上、いくら自家受粉の確率の高いアラビカ種であっても交雑は行われるでしょう。
そんな奇跡の結晶が 豆一粒だと思うと、またそれはそれでコーヒーの味わいが深くなる?かもしれません。
それでもなぜ、産地 から味の話が入るのか。
それはワインなどにも似て、土壌・地形・気候などの影響が大きいからではないかな?と思います。ワインほど〇〇年産 どこどこコーヒーになっていないのは、「嗜好品」としてのコーヒーの歴史の浅さかな?と。
あと10年もしたら、結構分類されていくと感じています。
それこそ、ワインと異なり、瓶詰される前に、「焙煎」「抽出」まで味わいに影響するわけだし・・・。
「コロンビア ウィラ地区 〇〇農園 〇〇品種 〇〇焙煎所のミディアムローストをネルドリップで飲むなら〇〇〇カフェだな。」
みたいな会話がされる日が来るかもしれませんね!
まあ、ここまで行ったらすごいですけど。あり得るなーと思って、日々飲んでます。
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参考サイト
ucc コーヒーの植物学
参考書籍
- 作者: ジェームズ・ホフマン,丸山健太郎,ナショナルジオグラフィック,宇井昭彦,内田貴子,大西祐子,清永香菜,内田千華子,中嶋慈,矢崎美香,依田純子
- 出版社/メーカー: 日経ナショナルジオグラフィック社
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