AVANT コーヒー部

アヴァント株式会社というシステム会社内のコーヒー部が、珈琲焙煎やコーヒーネタなどについて書いています。

コーヒーの種類(アラビカ種)のよく聞く品種5品種

こんにちは。

アヴァント コーヒー部、【広報】です。

 

先日はコーヒーノキ属の話と、インスタントコーヒーの原料となるロブスタ種(カネフォラ種)についての話をすこし書きました。

 

今回は普段飲んでいる焙煎コーヒーの原料となる

  アラビカ種

についてのメモ書きをしていこうと思います。

 

このあたりの情報になるとすこしWebにも出てくるのですけれども、味についてはほとんどのサイトや資料では「わざと」明言を避けているように思います。

 

前にも一度書きましたが、コーヒー豆は種子なんですよね。種。

でもって、味は 土壌・育成環境・栽培方法・精製工程によっても大きく変わるようです。

 

コーヒー豆が、産地でブランディングされている理由としては、いったん生産者組合で集めて、サイズで分類して袋詰めして売る という流通過程で、どの木のどの豆 というのがわからなくなっている様です。(昔の農協のお米みたいですね。品種よりも糖度などで分類されて売られていたような記憶あります。)

 

現在は少しずつ改善しているようです。農園や、イエローブルボン など豆種などでもきれいに区分・分類された商品も増えています。

 

スペシャルティコーヒーが普及して、豆の出どころなどにもこだわり始めた消費者がそのあたりの分類にうるさくなってくればますます進むでしょう。

そこまで進んでいないのが現状ではあるのですが・・・

 

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アラビカ種のよく聞く品種

 

ここではよく聞く品種 5品種について書いていこうかな?と思います。

 

コーヒー部に入ってよく聞く(というかよく見る)品種だけをすこしピックアップして紹介します。

 

1.ゲイシャ(ゲシャ)

エチオピアのゲシャ地区にちなんで命名された品種です。

読み方としては、ゲイシャが、表記もGeisha が定着している様です。

エチオピア原産で、コスタリカからパナマに渡り、パナマエスメラルダ農園が品評会に出品し高評価を得たことがきっかけで有名になります。

その時期は、なんと2004年!

まだほんの15年前のことです。

 

コーヒー豆のオークションでは2007年までどんどん歴史的な価格更新が行われ、一般的なコーヒー豆の約100倍の価格をつけるまでになりました。現在では中南米の多くの産地でゲイシャ種を生産しているため、価格も落ち着いているようです。

 

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2.ティピカ

現在生産されているほとんどの飲用コーヒーの原種となる品種がこのティピカです。とすると・・・いろんな国のティピカを飲んで、「うーん〇〇は苦い」とか「この豆は酸っぱいな」とか言っている可能性も高く・・・となるとやっぱり土壌や生産工程・精製方法などで相当味が変わるんだろうなーと推測できます。

ピーベリー(完熟豆)についてはかなり風味に優れているという評価もあるようで、ピーベリーのティピカ種を飲んでみたいなぁ。

 

3.ブルボン(レッドブルボン・イエローブルボン)

ティピカの突然変異種です。収集量もティピカ原種よりも多く、甘みも強い点が評価されます。最近ではより病気に強い品種などに取って代わられたため、生産量は減っています。そのためか珍重されていたり、ブランド化したりしている産地もあるので比較的高値で取引されます。以前たくさん植わっていた時にはスペシャルティコーヒーとして価値がつくような時代ではなかったため、よりコスパのよい品種に植え変わってしまったんでしょう。

コーヒーの実の色は赤・黄色が多く、それぞれレッドブルボン・イエローブルボンと区別してブランディングされています。

 

4.カトゥーラ

ブラジルでブルボンが突然変異した種類ですlこれも生産性が高いです。

生産性が高すぎて、実がなりすぎるので枝枯れしてしまうほどのようです。

コロンビアや中米で人気の品種です。もしかしたらあのプレボスもカトゥーラがたくさん含まれているかもしれませんね。

あまり背が高くならない木なので、手摘みで丁寧に収穫するのに適しているので人気の品種となっています。

 

5.マラゴジッペ

こちらはティピカがブラジルで突然変異した種類です。

とにかく豆が大きいので有名です。

ただし生産性はあまり高くないのですが・・・。エレファントビーンなどと呼ばれるほどの豆の大きさとのこと。写真などでは見るものの・・・

いろんな豆種を見比べてみたいですね。

 

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他にも現在ではたくさんの品種改良がおこなわれた種も出回っているため、いまではこうした分類をするのは難しいのかな?と思います。

 

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知ってる豆がゲイシャしかない人、多いですよね

 

ここまで読んで・・・あれーーー???と思う人が多いと思います。

 

 ブルーマウンテンは?

 エメラルドマウンテンは?

 モカは?

 マンデリンは?

 

こうしたよく聞く豆の名前は、だいたい「ブランドネーム」なんですよね。

こうしたブランドネームについては、またの機会に記事にしようと思います。

 

ゲイシャの流通は2004年。まだ最近のことです。

コーヒーの品種についてはまだまだこれから、夢のある領域かもしれませんね。

そういえば日本のコメも、北海道で様々なおいしいお米のブランド米が生産されてきています。それまでは寒冷気候である北海道のコメはあまりおいしくない という評価でした。しかし温暖化などの影響と北海道の産地の工夫の両面の効果か北海道米がおいしくなっています。

コーヒーもこの温暖化の影響を受けているはずです。

コーヒーベルトが北上してきているとしたら、沖縄とはいわず鹿児島や千葉県南部などでももしかしたらコーヒーが作れるようになるかもしれません。(その時には地球の温度も相当あがってしまっているから手放しには喜べませんね。)

 

焙煎や淹れ方でも味が変わるコーヒー。ブランディングで勝負する品でもあるので、まだまだいろいろなものが登場してくるでしょう。今あるものを楽しみながら、新しい味との出会いも楽しみに待ちたいと思います。