【産地と豆種】4.エチオピア:コーヒー発祥の地 その2
こんにちは。
アヴァント コーヒー部、【広報】です。
今回はエチオピア の2回目です。
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個性豊かな産地。
コーヒーは産地の特徴が特に現れやすい作物です。エチオピアも例外ではありません。
加えて在来種や雑種などがまじりあって収穫・出荷されており、ある意味現地生産者のもと自然なブレンドが行われているともいえるのではないかと考えてます。
とはいえ出荷はやはり産地ごとであり、エチオピアでは政府主導での商標登録が行われていたりもするため、産地での整理をしておきます。
イルガチェフェ
この地域の最高級ウォッシュドコーヒーはとても複雑で芳醇な香りが特徴的で、昨今人気の拡大している豆種になります。浅い焙煎で飲むイルガチェフェは「アールグレー」の紅茶にもたとえられるほどで、「これコーヒーなの?不思議すぎる!」と感じる人も多いようです。
まだ飲んでいない方はぜひ味見してみてほしい一品です。
イルガチェフェ地区に訪問し取材されたコーヒー店のブログを見つけたので共有しますね。
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ハラール地域はとても狭いエリアなのですが、このエリアでは基本ナチュラルな精製方法をとります。このため、雑味も多く生木臭・独特の土臭さを持つのですが、香りや味に慣れたころにふっとブルーベリーにもにたフルーティーな香りが漂ってきたりもするという、こちらも不思議な香りを楽しむコーヒー という評価を得ているようです。
私はまだ試せていませんが・・・。
特にその不思議さはコーヒー産業にかかわる多くの人を魅了している というから、試してみたくもあります。
あのハラール認証コーヒー豆のハラールとは関係は確認できてませんけれども・・・だれかご存じの方いたら教えてください^^;;;
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シダモ
モカ・シダモとして有名な一品。
エチオピア政府がこのエリアのコーヒーの価値を認めて、その認知を高めるためにシダモを商標登録しました。2004年と比較的最近な出来事です。
シダモではウォッシュド・ナチュラルともに生産されています。
このエリアでは、エチオピア最高級のコーヒーの産地としても選ばれています。
この3拠点がもっともブランディングとして進んでいるエリアです。
他にもジマ、リム、レケンプティなどの産地で生産されています。
生産品種は全エリアにおいてほぼ「在来種」。大規模プランテーションではそうした在来種の品種固定などが行われ、生産されています。
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エチオピアの野生アラビカ種は、危機に瀕している。
コーヒーを農作物として発展させた国はエチオピアではないのですが、こうした野生種・在来種はコーヒーの交雑などの上で重要な役割をもっているのです。
ある種は病気に強く、またある種は苦みや甘みが強いなど味に特徴があるなど、いろいろな雑種も存在します。雑種だけではなく、コーヒーノキ属に属する、いわゆる「コーヒー」ではない植物たちもまた、これからのアラビカ種のためには重要な役割を持つ・・・はずです。しかしながらたくさんの原種が発見される地は、当然コーヒーの農地としても適していますので、開発も進みます。飲用に適さない原木は、処分されていってしまったでしょう。
まだ見ぬ原種のようなものもあったかもしれない・・・
そんな中で、今判別している野生のコーヒー種124種の遺伝子や特徴を使って、交雑や遺伝子操作などをすることで種を守らないと、2080年には世界中のアラビカ種は絶滅するであろう と、前述のキューガーデンの学者たちは言います。
とはいえまだまだエチオピアでは新種というか未発見の種が発見される可能性もあります。新たな品種の発見にも期待したいところです。
参考ニュース記事
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