AVANT コーヒー部

アヴァント株式会社というシステム会社内のコーヒー部が、珈琲焙煎やコーヒーネタなどについて書いています。

【コーヒーノキ】どれくらいの種類があるんだろ?

こんにちは。

アヴァント コーヒー部、【広報】です。

 

コーヒーの品種なんて店頭で売られてるブランド名が豆の名前なんじゃないの?くらいの知識の方も多いと思います。実際自分もコーヒー部に入って調べるまで全然知らなかったですし・・・。

 

コーヒーの種類を、産地で語るのが不思議だなーと思っていろいろ調べてたので、いい機会なのですこしずつまとめていこうかな?と思います。

 

コーヒーノキの種類

 

コーヒーの種という意味で行くと、

まあ普通に焙煎豆として流通している

 

  アラビカコーヒーノキ

 

と、インスタントコーヒーなどの原材料としてよく使われる(と言われている)

 

  ロブスタコーヒーノキ

 

の大きく2種が知られています。

(とはいえ自分はコーヒー部始めるまで全然しらなかったです)

 

コーヒーノキの話をする上ではこの2種の話は避けられないところなので、まずはロブスタ種の話題から。

 

ロブスタ種

 

ロブスタ種、学名ではカネフォラ種というこの豆種は、ずっと以前には

 イタリアのエスプレッソ用の豆

として扱われていた時代があります。

 

味の特徴は、

 あまり酸っぱくない

 苦みが強い

 コク深い

と、確かにエスプレッソの特徴に近いものがあります。

と、いい風に書くとそうなんですけれども、概して香りや味は、焙煎豆として流通しているアラビカ種の全般と比較して「あまりおいしくない」「焦げた風味」という評価のようです。

 

確かに、生産の工夫でおいしくすることも可能なのですが、用途が「インスタントコーヒー」ほぼ1点となってしまっている現在では、質より価格、コスパ重視になっているため焙煎や収穫などでもコスト重視の作業となる場合が多いです。

 

けれど、このロブスタ種。現在でも世界の生産量の40%を占める!ということで、相当量のコーヒーの原料になっているのがお分かりいただけるかな?と思います。

それだけ手軽にコーヒーを飲む という習慣が根付いているんでしょう。

 

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品種としてのロブスタ種

 

ロブスタ種は、こんな味や香りということ、生産性の高さ(コスパの良さ)から、アラビカ種の兄弟だと思われてきたのですが、遺伝子工学の発展により遺伝子配列を調べる研究が進むと、どうやらアラビカ種とは親子?というか先祖の関係にあるようです。

 

遺伝子ってこういうのもどんどん解明していくのですごいなーと思います。

木の場合は樹齢が何年 など長生きの木も多いですし、数百年レベルならたどるのは容易かもしれませんね。

 

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現在コーヒーノキ属とされている植物は、なんと130種類前後!

イギリスのキュー王立植物園の研究・調査で明らかになったとのこと。

 

イギリスといえば紅茶のイメージが強い私としてはコーヒーの調査に王立植物園がかかわっていたというのもなかなか興味深いところではあります。

 

その調査の結果、コーヒーノキ属に属する植物の多くは、いま私たちが目にしているコーヒー豆を生むいわゆる「コーヒー」の木とは大きく異なるとのこと。

 

飲用コーヒーとして世界に広まったコーヒー豆の品種は、祖先を共通にもちます。

ロブスタ種と、その子孫のアラビカ種です。

こうした2品種に対する病気が、世界中のコーヒー農園を襲ってしまう可能性について世界中のコーヒー産地の皆様は脅威を感じています。

 

個々の病気に強い亜種の掛け合わせなどは行われているんですけれども、根本的な部分は同じ品種となるため、そういうリスクは常に意識しなくてはいけないようで・・・。

 

おいしいコーヒーが飲めているのはロブスタ種のおかげ ということのようですし、このロブスタ種もすこし注目していこうかな?と思います。

 

とはいえ豆としてほとんど流通量0 で あまりおいしくない という評価となると味わうのは難しいのかもしれませんね。

 

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ここで思ったことが1つ。

 

ロブスタ種は酸味がほとんどない のに、 インスタントコーヒーを飲むと「これ酸っぱいな」というとき、ありませんか??

 

これはおそらく、インスタントコーヒー自体の酸化 だと思いますので、新しいやつ飲みましょ^^;;;