AVANT コーヒー部

アヴァント株式会社というシステム会社内のコーヒー部が、珈琲焙煎やコーヒーネタなどについて書いています。

【産地と豆種】3.インドネシア:マンデリンとトラジャ。あとJavaと猫。

こんにちは。

アヴァント コーヒー部、【広報】です。

 

アヴァントコーヒー部のブログ更新の頻度をすこし調整していくことにしました。

朝・夕で2回更新をしてきたのですが基本朝のみとなります。

(たまに夕刻の投稿もあるかも)

 

今回は【Web】さんの好きなマンデリンのお話。

 

マンデリンの豆種の話をする前に、マンデリンの生産国、インドネシアのコーヒー事情についてすこし。

 

インドネシアのコーヒーの歴史は、絶滅の歴史です。

 

最初は1696年。オランダ人の総督がインドネシアジャカルタにいる総督にコーヒー苗木を送り育てるところから始まったのですが、なんと洪水で全滅の憂き目に!

そして3年後にまた改めてコーヒーの苗木が送られます。そこからコーヒー栽培の歴史が再スタートするのですが・・・

 

この時植えられた原種はアラビカコーヒーノキ。順調に育ったコーヒーは1876年、さび病(コーヒーの病気でもっとも有名な病気)でほとんど壊滅。代わりにあまり作られていないリベリカ種を植えてみるも・・・これまたさび病でほぼ全滅。

 

3度の全滅ののち、病気に強いロブスタ種を植えるようになり、インドネシアのコーヒーはほとんどがインスタントコーヒーの材料となるロブスタ種となりましたとさ。

 

おしまい。

 

 

だと・・・マンデリンが登場しないですね。

インドネシアは多数の島々に、多数の民族が暮らす多民族国家です。それだけ多様性のある国であることがまず原点にあります。

 

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マンデリン族、復活への尽力

マンデリンはもともと、スマトラ島のマンデリン族の手により育てられていたブランドです。地名ではなく、部族の名前がついているんですね。

マンデリン族のコーヒー畑も例外はなく、さび病の影響でほぼ全滅します。

しかし酸味が少なく芳醇な苦みとコクが売りのマンデリン族のコーヒーは愛好家も多く、高級コーヒーとして当初よりオランダでは珍重されます。(ダッチコーヒーの国ですしね。)

現在流通しているマンデリンは、このさび病被害を乗り越えたアラビカ種をもとに、マンデリン族が栽培を続けてきたものです。マンデリンはインドネシア全体でみても数パーセントの流通量。とても貴重かつおいしいコーヒーです。栽培を続けてくれたことに感謝ですね。

 

 もちろんマンデリンは今でもおいしく飲むことができます。

マンデリンには、マンデリン・トバコやビンタンリマ、リントン・マンデリンなどの種類があります。

 

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もう一つのうまい豆、トラジャ。

日本では、もともとマンデリンよりこちらのほうが有名かもしれません。

トラジャ。

 

トラジャだけで聞くことは少なく、

 「トアルコトラジャコーヒー」

という響きで聞き覚えのある方が多いのではないでしょうか。トアルコトラジャコーヒーは、キーコーヒーがトラジャ族とともに長い年月をかけて生産量の確保と農場の改善などを行ってきたブランドとなります。

マンデリンと同じく、部族名がブランドに使われているのですね。

トアルコトラジャについてはキーコーヒー株式会社のWebページに詳しく掲載されているのでそちらをご参照ください。

www.keycoffee.co.jp

 

トラジャはスラウェシ島という島のタナトラジャという高地で生産されているも全体を指すブランド名なのですが、その南部カロシ産のコーヒーは、「カロシ」という高級ブランドとして生産されています。

 

カロシ(トラジャ)(焙煎)[400g] (豆の状態のまま)

カロシ(トラジャ)(焙煎)[400g] (豆の状態のまま)

 

 

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Java(ジャワ)。開発言語じゃないですよ。

アヴァントは、システム開発会社です。

正社員として働いているエンジニアは全員JAVAでのプログラミングが・・・

 

というのはだいたい会社概要を説明するときの流れなので、Javaと書くとコーヒーより言語が思いたつのが職業病です。

 

なんて話はさておきここではジャワ島のコーヒーの話ですね。

 

もともとジャバコーヒー(ジャワコーヒー)というとても味に定評あるコーヒーを生産していました。現在でも生産されています。モカブレンドして、モカ・ジャバ(モカ・ジャワ)として流通することも多かったジャバ・コーヒーは大変高価だったため、次第にモカ・ジャバにはジャワ島のコーヒーが使われなくなって・・・などという歴史もありますが、今では価格も落ち着いています。

楽しみやすい状況・・・とはいいがたいようで、ジャワコーヒーとして日本で流通している豆は現在だとほぼロブスタ種になるようです。

 

【コーヒー生豆】 ジャバ ロブスタ 500g×1
 

 

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インドネシアといえば、コピ・ルアック(コピ・ルアク

 

coffeebu.hatenablog.com

 コピ・ルアクについては過去記事でもすこし取り上げました。

スターがめちゃくちゃついてますね。

 

コーヒーブログ立ち上げ期になぜかブレイクした時期があってそのころの記事です。

 

コピ・ルアクはジャコウネコの糞の中で消化されなかったコーヒー豆を集めて作ります。ここ10数年前くらいからコーヒーの中の珍品として価格が高騰しています。インドネシアで購入する際は偽物に注意。日本まで入ってきているものも注意なんですけれどもそもそも珍品すぎて真贋の判定などできなそうです・・・。

偽物でも困るのでコピルアクのリンクは今回はなしで。