【産地と豆種】4.エチオピア:コーヒー発祥の地 その1
こんにちは。
アヴァント コーヒー部、【広報】です。
産地と豆種シリーズを書き始めて、あとはブルマンとエメマン、ブラジル、グアテマラくらいは書こうかな?と思っていてメンバーに相談したところ・・・
を書いてほしいなーとリクエストがあったので、間に挟んで書くことにします。
なぜ間に挟むかというと、エチオピアについてはすでに
「モカ」の項目ですこし触れているので、忘れないうちに、という方向で。
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エチオピアはコーヒーのふるさと。
コーヒーノキの原産地は、エチオピアと言われています。これはイギリスの王立植物園のキューガーデンによる遺伝子調査の結果・・・だと思います。(そこまでは調べていない)そうした在来種、野生種の多くは、エチオピアにて見つかっています。
エチオピアでのコーヒーの歴史にはアフリカの歴史が大きく絡んでいたりするのでここではあまり詳しく触れませんが、自生したコーヒーノキと、生産型のアラビカ種では入り口が大きく異なることだけすこし記述しておきます。
生産という意味では、アラビカ種は南スーダンで発見されたものが広がり、外来種的に繁殖ものとされています。当初はコーヒーの実のほうを食べる「フルーツ」だったのですが・・・。
飲料としての”生産”はモカのところでも書いた通りイエメンです。エチオピアではその前から野生種を収穫していたようです。
エチオピアにはそうした在来種・野生種が多いこと、あわせて自生するほどコーヒー豆の生産に適している気候や風土をもつことから、様々な生産方法で収穫されています。大きくわけて3つです。
1.フォレストコーヒー
読んで字のごとく「森のコーヒー」です。野生種の自生成木から収穫される方法です。この場合、おおむね木の周りに多くの陰性植物が雑多に生育していたり、様々な交雑が行われた本当にいわゆる雑種の豆から成長した木だったり、基本的に自家受粉のアラビカ種であっても媒介による他家受粉が行われた豆だったりが収穫されています。
森の中で、自然に生えた木から収穫するため、効率が悪く収穫量も少ないです。
エチオピアのコーヒー生産の初期はこの手法で少量を収穫しており、国内消費でほぼ消費されていたため、ヨーロッパでコーヒーの需要が高まっても輸出に応じることができませんでした。
そのため、イエメンの生産拡大やインドネシアなどの産地の開拓につながりました。
今のコーヒーの隆盛の陰に、このエチオピアのフォレストコーヒーの「輸出拒否」が隠されているかもしれないところも、大変興味深いです。
そうした豆についても現地の方の風評に加えて、様々な調査によるブランディングなどが進んでいます。
2.ガーデンコーヒー
主に農家や集落・住居の周辺に植えられたコーヒーの木から収穫される方法です。
住居の周辺の場合、日陰や日よけの木などが少ないので人工の日陰が陰になりすぎないように刈込を行ったりしながら日照のコントロールを行うことが重要となります。こうした方法がエチオピアの大半ではこの生産方法となります。
多くの生産者が庭先の花壇に施すのと同じようにコーヒーノキにも肥料を施して収穫量を上げる工夫をしています。
3.プランテーションコーヒー
大規模農園・集中生産で効率を上げる方法です。刈込・根覆い・肥料・品種の選定など、農業として標準的な農法を用いて生産量を確保します。コーヒーノキが自生するエチオピアにおいても、こうしたプランテーション型の農場は多く営まれています。その2でも触れますがこうした農法などによる農地の拡大や森を切り開くことによる環境の変化などで貴重な自生種・まだ見ぬ品種が失われた可能性なども問われています。
上記エチオピアの生産方法に詳しいブログがありましたのでご紹介します。
BASE COFFEEのコラム
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コーヒーの産地と豆種の記事をスマホで読んでみたところ・・・
長すぎて読みにくかったので、分けることにしました。
過去記事はすこし時間あけてから小分けにしますね。
次回は産地情報やコーヒー豆の抱える問題などについてすこし書きたいと思います。
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