【コーヒー書評】珈琲のすべて 枻出版社
こんにちは。
アヴァント コーヒー部【広報】です。
今回は、枻出版社さん
珈琲のすべて です。
価格はとてもリーズナブルな552円+税。
内容については詳しくは読んでみてください ということになるのですが、構成について少しふれておきます。
まずはコーヒーを楽しむためのポイントを5つに分類しています。
まずは コーヒー豆。
とにかく豆がなくては始まりませんので、まずコーヒー豆というのは素敵な編集です。
豆の種類や焙煎度合いを当然コーヒーの味とともに紹介しています。
その中でも一番自分が「この表現いいな」と思ったのがこのページです。
内容は買ってからのお楽しみですが、豆の写真部分のグラデーションと波型を見ているだけでもコーヒーの香りがしてきそうな気がしてしまいます。
というくらいコーヒーを飲んだのかもしれませんが^^;;;
独特だな と感じたのは、味の決め手に豆種も結構重要なファクターなのだけれども、編集上は、身近な「ロースト」から紹介していることですかね。
やはりコーヒーの味の主な要素は、苦み なのかな?と思いました。
であとは深みやコク。これは淹れ方で決まってくる部分も多い。なので編集も淹れ方が2番目の紹介。淹れ方部分には当ブログでも紹介したカフェバッハさんの淹れ方が紹介されています。
他にもプレス、ネルドリップ、サイフォンと各種淹れ方が一通り紹介されています。
で、ようやく豆種。豆種で決まってくるのは甘味や酸味だから豆種を後まわしにしているのかもしれませんね。
で、エスプレッソやラテなどの紹介。編集は2010年とすこし古めの本なのでこのころのトレンドのラテアートなども紹介されています。今はラテよりは浅煎りのフルーティーなコーヒーが流行なのかなーと思います。
ここまで来てようやく味が確定。
あとはコーヒーを味わう「雰囲気」かな?ということでマグカップなどの紹介と続き、この本の特徴その2は、
珈琲にあう本
珈琲にあう音楽
などが紹介されている点ですかね。
枻出版社らしさがでている110ページから117ページ!
そしてありがたいのがコーヒーに合うスイーツの紹介記事です。
私はコーヒーに砂糖やミルクを入れるのではなくて、甘いものと併せたいので、スイーツと一緒に というのは結構好きな飲み方です。
最後の最後は豆のお取り寄せガイド と、充実した内容です。価格から考えれば入門編としては十分すぎるボリュームです。
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ただし、
「珈琲のすべて」を名乗るには、コーヒー側が奥が深すぎて・・・若干物足りない。
自分で淹れて珈琲飲む。そのための事(2010年時点での)すべてを知るための切り口はほとんど網羅されていると感じられるので、その点では、コーヒーのすべての「入口情報」はわかる!かな?と。
すでに12回も増刷がかかっていることから考えても、このA5判の判型といいハンドブックとしてとても読みやすく価値のある1冊であることは、間違いないと思います。
珈琲は嗜好品ですので、豆・焙煎度合い・淹れ方・味わい方などいろいろなものすべてに対して自分の趣味で楽しむのが正解だと思います。
そのヒントに読んでみるのはありかな?